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傷害保険ってどんな保険?知っておきたい基礎知識を徹底解説!

傷害保険という名前を聞いたことがあっても、補償内容や補償対象となるケガのルールを知らない人は多いのではないでしょうか。
ここでは傷害保険が必要かどうか、必要となったとき、どんな補償内容や特約を付けるべきかわかりやすく解説していきます。

目次

傷害保険とは?

私たちは日常生活を送るなかで、自転車に乗っていて転んだり、交通事故に遭ったり、予想外のアクシデントでケガをしてしまうことがあります。
そんな日常生活につきもののケガを補償してくれるのが傷害保険です。
ひとくちに傷害保険といっても、補償内容や選択できる特約などは保険会社によって異なります。
また傷害保険への加入を検討するときは、どのようなケガで保険金が支払われるかを知っておくことが大切です。
ここでは「傷害保険ってどんな保険?」「傷害保険はそもそもなんで必要?」といった基本的な情報をわかりやすく解説していきたいと思います。
傷害保険に向いている人の特徴についてもまとめましたので、加入を検討している方は参考にしてください。

傷害保険の対象となる補償と注意点

傷害保険とは、傷害という名前からもわかるように「ケガ」に備える保険です。
仕事や通勤中にケガをしたとき、階段で転んでケガをしたとき、スポーツ中に腕や足を骨折したときなどが挙げられます。
主に損害保険会社が取り扱っています。
ただし傷害保険は、ケガを補償する保険のため、病気を治療するための入院や手術などをしても保険金は支払われませんので注意が必要です。

傷害保険の補償内容

傷害保険がメインで補償するのは自分がケガをしたときです。
基本的な補償として、通院補償、入院補償、手術補償、後遺障害補償の4つにわけられます。
たとえば、ケガをした日から180日以内の通院、手術、死亡、後遺障害が生じたときに保険金が支払われるというイメージです。

傷害保険の種類と特約

傷害保険には、日常生活におけるケガを補償する普通傷害保険や家族傷害保険の他に、下記のような種類があります。

交通事故傷害保険

交通事故によって負ったケガや治療費を補償する保険です。
電車内や駅の構内で事故に巻き込まれた場合も補償の対象です。

国内旅行傷害保険

国内旅行中に負ったケガの治療費を補償する保険です。
国内旅行中にケガをして入院したり、死亡したりすると所定の保険金が支払われます。
商品によって、バックやカメラなどの持ち物の破損や盗難、店の物を壊したときの損害賠償も補償の対象となる場合があります。

海外旅行傷害保険

海外旅行中に負ったケガを補償する保険です。
他の傷害保険とは違い、病気による手術や入院についても補償の対象になります。
海外旅行中にケガや病気で医療機関を受診すると、高額な医療費を請求されることがあります。
海外の保険制度は日本と違い、医療費が全額自己負担となる場合があるため、海外旅行に行く際は加入をお勧めします。

自転車保険

傷害保険と個人賠償責任保険がセットになった保険です。
こちらに加入していると、自転車運転中に負ったケガだけではなく、自転車事故によって負った損害賠償も補償されます。
過去には、自転車事故によって他人にケガをさせたり後遺症を負ったりしたことで、数千万円もの損害賠償を命じる判決が下されました。
そのため2021年10月1日時点で、約23の自治体が条例などで加入を義務化しています。

賃貸住宅の損害保険

賃貸住宅に入居するときに加入する火災保険は大きく3つの補償で構成されます。

自分の家財を守る家財保険

日本では失火責任法(失火ノ責任ニ関スル法律) により、重大な過失がなければ、自分が起こした火災で隣家などに火が燃え移っても損害賠償は負わないこととなっています。
もらい火による損害に対しては、自身で備える必要があるでしょう。

大家さんに対する借家人賠償責任

賃貸借契約において、賃借人は借りていた物件を退去するにあたり、借りてから生じた損傷を回復して明け渡さなければならない「原状回復義務」が定められています。
火事などで万が一、借りている部屋を原状回復して返せなくなってしまうと、民法第415条の債務不履行による損害賠償責任を負う可能性があります。
こうした、大家さんに対する法律上の損害賠償責任を負った際に金銭的な補償をしてくれるのが借家人賠償責任補償です。一般的に、不動産業者が賃貸契約時に保険加入を求めるのは、借家人賠償責任の補償を備えてもらうためです。

第三者に対する個人賠償責任

個人賠償責任に対する補償とは、「借家人賠償責任」では補償されない日常のトラブルなどにより他人にケガをさせたり、他人の財物を壊したりして法律上の損害賠償責任を負ったりした場合の補償です。
集合住宅で多いのが、水漏れによる階下の家財等への損害賠償事故です。一家に一契約備えておきたい保険といえるでしょう。

傷害保険に付帯できる特約

傷害保険には、特約を付帯することで補償を手厚くできます。
傷害保険に付帯できる特約の一覧をまとめましたので参考にしてみてください。

個人賠償責任特約

日常生活における偶発的な事故が原因で他人にケガを負わせたり、他の物を壊したりしたときの損害賠償を補償します。

携帯品損害特約

カメラやバック、衣服などの携行品が盗難されたり、破損したりしたときの補償です。

救援者費用特約

旅行中に航空機、船舶が遭難した場合に発生した、遭難救助費用、移送費用、交通費、宿泊費などを補償します。

受託品賠償責任特約

他人から預かっている受託品を破損、紛失して法律上の賠償責任を負った場合に保険金が支払われます。

ホールインワン、アルバトロス費用特約

ゴルフのプレー中にホールインワンやアルバトロスを達成した際に発生する、記念品購入や祝賀会の開催費用を補償します。

傷害保険の保険料

職業に応じて保険料が変わります。
同じ分類の職業の人が同じ補償プランを選べば、年齢や性別などが違っても保険料は同じです。

傷害保険と医療保険の違いは?

ケガを治療するための入院や手術は傷害保険だけでなく民間の保険会社が取り扱う医療保険でも備えられます。
傷害保険か医療保険のどちらでケガに備えるべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
ここでは民間医療保険と傷害保険の違いを解説します。

補償の範囲が違う

傷害保険は病気に対する補償はありませんが、ケガに特化した保険なので、ケガについては手厚いサポートを受けられます。
傷害保険と医療保険の違いで特に注意したいのはそれぞれの通院補償(保障)が支払われる条件です。
傷害保険については、ケガで通院さえすれば保険金を受け取ることができますが、医療保険では基本的に受け取ることができません。

保険料の決め方が違う

医療保険は年齢、性別、健康状態によって保険料によって保険料が決まります。
傷害保険は職種に応じて保険料が設定されます。
年齢、性別によって保険料が変わることはなく健康告知も必要ありません。
したがって、これまでの病歴が心配な方は傷害保険の方が加入しやすいでしょう。

損害保険と火災保険の違い

火災保険とは、住まいに関する損害保険の1つです。
損害保険の中の一部に火災保険があると思っていいでしょう。
火災はもちろん、落雷や風災、雪災などによって自宅が何らかの被害を受けた際に補償してくれます。自宅の建物そのもの以外に、自宅にある家具や家電などの被害もカバーしてくれるのが特徴です。
損害保険とは、日常生活のなかで起こりうる事故によって生じた被害や損害を補償してくれる保険の総称です。車やバイクの運転、レジャーやスポーツ、毎日の自宅での生活など、あらゆるシーンで起こりうる事故の損害を補償してくれます。

損害保険と賠償保険の違い

日常生活で誤って他人にケガをさせてしまったり、他人のモノを壊してしまったりして、法律上の損害賠償責任を負った場合の損害を補償する保険です。
補償の対象となる事故例は、他人の「身体」や「モノ」に損害を与えた場合が対象となりますので、他人への名誉を傷つけたり、プライバシーを侵害したりしたといったケースは補償の対象外となります。
こちたも先ほどの損害保険と火災保険の違いと同様に、損害保険の一部に賠償保険があると思っていいでしょう。

傷害保険に向いている人

ここまで、傷害保険とはどんな保険なのかについてみてきました。
ここでは、傷害保険がどのような人に向いているのかをご紹介します。
傷害保険の検討が必要な人は3タイプに分けることができます。

スポーツなどアクティブな趣味を持っている人

スキー、サッカーなどスポーツを楽しんでいる方はケガをする危険性が高いと言えます。
いざというときに備えて検討してみてはいかがでしょうか。

ケガのリスクが高くなる高齢者

誰しも年を取るにつれて足腰が弱くなり、ケガのリスクは高まっていきます。
そのようなリスクをカバーする意味で傷害保険を考えてみても良いかもしれません。
医療保険とは違い年齢で保険料が高い、健康状態で加入が難しいといった心配はありません。
比較的負担の軽い保険料でケガに対する手厚い補償を得られるので傷害保険をうまく活用してみましょう。

健康上の理由で医療保険の加入を諦めている人

医療保険には健康告知があり持病がある方は加入しにくいという現状があります。
緩和型医療保険や選択型医療保険は保険料が割高です。
そんな健康上の理由から医療保険の加入を諦めている方は、まず傷害保険を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

傷害保険は、骨折や火傷、ねんざなど急激、偶然、外来を満たした事故によるケガでの入院や手術、死亡などを補償する保険です。
ケガのリスクに備えることは、自分だけでなく家族の生活を守ることにも繋がります。
安心した生活を送るためには、補償内容や金額を含め自分に合った傷害保険選びをすることが大切です。
しかし、傷害保険は多くの保険会社から商品化されているため、その中から自分に合ったものを選ぶのは難しいです。
そんなときは、保険のプロに相談してみてはいかがでしょうか?

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